
春日市議会3月定例会で、「令和8年度一般会計予算案」が可決されました。
その中には、約76億円規模の「市民活動交流拠点整備事業」が含まれています。
春日市はこれまで、人口減少時代を見据え、堅実な財政運営を続けてきました。
毎年10億円規模の黒字を積み上げ、基金を確保しながら、安定した市政を築いてきた自治体です。
しかし今、その流れが大きく変わろうとしています。
もちろん、地域交流や共生社会を目指す理念そのものを否定したいわけではありません。人と人がつながる場所づくりは、これからの時代に必要な取り組みでもあります。
けれど私は、一人の市民として、どうしても立ち止まって考えてしまうのです。
今、春日市が最優先で取り組むべきことは、本当にこの巨大事業なのでしょうか。
春日市には12の小学校、6つの中学校があります。
しかし、多くの体育館には空調設備がありません。
猛暑の夏。
凍える冬。
子どもたちはその環境で授業や部活動を行い、災害時にはそこが避難所になります。
全18校の体育館空調整備は、約12〜15億円程度と見込まれています。
76億円という金額は、その整備を何度も行える規模です。
さらに、春日市には他にも多くの課題があります。
不登校の増加。
多様な特性に応じた学びの場づくり。
中高生が安心して過ごせる居場所。
給食や子育てへの負担。
慢性的な道路渋滞。
どれも派手ではありません。
ニュースにもなりにくい。
でも、どれも私たちの日常です。
私は、何かに反対したいわけではありません。
ただ、思うのです。
大きな建物をつくる前に、まず足元の暮らしを整える。
声の小さな課題を後回しにしない。
それが、未来に誠実な選択ではないでしょうか。
誇れる建物のあるまちも素晴らしい。
けれど私は、子どもたちに胸を張れる選択ができる春日市であってほしいと思っています。
それ、本当に今、最優先ですか?
市民の皆さんと一緒に、丁寧に考えていきたいと思います。


