輝け議会‼ 対話による地方議会活性化フォーラムで8月25日(月)20:00–22:00(参加無料)に開催しました。
今回のテーマは、小郡市議会議員の大場美紀さんから「議会はPFIにどう関わるべきか?」との相談が発端でしたが、全国の議会を見ても一般質問での取り上げはありましたが議会が体系的に関与する先行例は乏しいことがわかりました。
そこで事例発表として、
小郡市議会 議員 大場美紀さん「給食センターをPFI事業で行うこと」
北海道芽室町議会 議員 常通直人さん「パークPFI」
の2名からお話を伺いました。
とくに気になったことは。
給食センターPFI事業では事前と事後についてでした。
- 事前(導入・契約前)
- 方向性・ビジョンの適合性(住民ニーズ、地域性、従来方式との比較、VFM)。
- 将来需要・財政見通し(長期負担・年度変動の把握)。
- 契約設計(リスク分担・透明性・関与の担保)。
- 事後(実施・運営段階)
- モニタリング結果の検証(給食の質・衛生・アレルギー対応等)。
- アドバイザーとモニタリングは別会社が望ましい(中立性)。
- 予算・決算審査での適正評価、改善提言、住民意見の継続反映。
パークPFでは、
- 都市公園法に基づき民間活力で魅力化(飲食・物販・スポーツ・滞在機能等)。
- 面積活用拡大、社会福祉施設の設置可、収益の公園還元、契約20年が一般的。
- 特定公園施設整備が必要で初期コスト高→資金力偏在の懸念。
- 地元商店街・既存事業者との波及設計と雇用創出が成功の鍵。
とのこと。
支払い平準化でPFI選択するも、コンサルタントがモニタリング企業になった場合のチェック漏れなどの懸念、議会への情報提供不足の恐れなどあり、
ワークショップでは、
- 外部モニタリングの必置(セルフに依存しない第三者の目)
- 政策決定過程の説明責任を基本条例に基づき執行部へ要請
- 事前段階からの市民参加・受益者の質評価の仕組みを設計
- 地場企業参画・育成と信頼関係の構築
- 行政・議会ともに専門知見の継続学習が不可欠。
との意見が上がっていました。
PFIは財政面のメリットが注目されがちですが、住民サービスの質と議会のチェック機能こそ核心があり長期契約を継続監視できる仕組み、第三者モニタリング、市民目線の評価を制度に組み込むことが重要です。今回の勉強会が各議会の実践の一助となれば幸いです。良い事例や工夫があればぜひ共有したいと思います。





