江北町の山田恭輔町長をお招きして、輝け議会‼対話による地方議会活性化フォーラムで8月4日(月)20:00–22:00(無料)にて「持続可能な自治体戦略」~新しい時代の新しい仕組みづくり~をテーマにお話しいただきました。

山田恭輔町長は、出生率が佐賀県一位、住み心地が全国2位という江北町の人口10,000人の小規模町の取り組みについて。

  • 9月30日までに日中12時から17時の時間帯を通じて、暑さ指数が31を超える場合に屋外活動を制限するなど、熱中症対策を強化していること。
  • 7月1日から職員のキャリアパスを拡張し、係長から課長代を含む管理職とプレイヤー職の二つの道を提供する人事制度変更を実施したこと。
  • プラスチックリサイクルにつて従来の燃焼処理から再製品化ルートへの回収を開始し九州で初めてプラスチックごみの分別回収を実施しており、年間約40%のプラスチックごみが再製品化ルートに回収されていること。
  • 地域交通の確保については、タクシー会社の減少や高齢者からの交通需要への対応について検討中であること。

など、お話頂きました。

参加者同士のワークショップでは、

職員の中途退職、ゴミ分別の料金体系、公共交通の課題などについて参加者から質問があり、自治体職員の流動性と人材育成の課題について議論された。3年以内の職員が多く退職、10年程度勤めた職員が早期退職する傾向がある。60人の新規採用職員の半数が半年で退職しており議会対応の困難さと職員への圧迫感が原因である等の意見が出ていました。

公共交通委託の担い手問題、職員の削減と民間委託の増加という現在の流れについての懸念、公共交通の担い手が不足する中で役場が直接責任を担うべきである。AIやDX技術の活用により従来の役割が変化している中で、職員の意識共有と新しい取り組みの説明が重要。等の意見が出され、山田恭輔町長の先駆的な取り組みに多くの共感の声が上がっていました。

他にも行政のIT化とデジタル技術の導入に関する課題についても議論され、町村レベルでは人材不足により民間ベンダーに依存する問題がある。現在の自治体の限界を認識し、早期に共同調達や広域連携などの新しいアプローチを開始する必要性などの意見がありました。

今後も、輝け議会‼対話による地方議会活性化フォーラムでは、インライン勉強会(無料)で様々な課題について意見交換を行っていきます。興味のある議員、職員、市民の方からのご参加をお待ちしております。